青空の日のこと

文化祭

「おっはよーっ!」

教室に行くと、男の子はそう言って、
席へと向かっていった。

わたしは、どうすればいいのだろう。

少し戸惑いながら、教室へと入ってみる。

すると。

「花園さん!おはよーっ!」

クラスメイトらしき女の子が挨拶をしてくれた。

みんな、無視とかしてくるのかと思ってた...。

安心したわたしの頬は緩んで。

「おはようございます」

わたしってこんなに単純だったっけ。

自分でもわかるくらいに笑って、挨拶をしていた。

「あたしは冴草 夏織!」

冴草さん...、って言うんだ。

「わたしは花園 由莉...、って知ってるよね」

冴草さんは、少し笑ってる。

美人さんだなぁ...。

冴草さんの微笑みに見惚れていると、
冴草さんはきょとんとしていた。

「ぁ...、よろしくお願いします」

わたしがぺこりと頭を下げると、
冴草さんも「よろしくね」と言った。



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