【短編】願わくば。
どうか…





君と出会ったのは、高校入試の結果発表の日だった。


俺は他県の高校を受験していたから、知り合いは誰もいなかった。
合格したことが分かっても、素直に喜べなかったんだ。




親と一緒に喜んでいる人間。
友人と一緒に喜んでいる人間。



そういうやつらの笑顔は、一際輝いて見えて。
違う人間のように思えた。






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