櫻唄

「素敵ですね。私は刀しか出来ないから、命尽きるまで武士でいたいと思っておりました。しかし、女故に武士とは呼べぬものでした。…あなたのいう誠の武士というものになれるなら私も精進せねばいけませんね」

そんな答えが返ってきて僕は思わず微笑む
試衛館出身者以外で賛同する人はいなかったから。

「面白い子…」

僕はそうつぶやいて部屋に戻る
ふと見えた月は心なしかいつもより綺麗に見えた

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