恋物語。




―…彼の匂いで満ちた、部屋の中。




ちゅ…っ




「いやっ…聡さんってば…っ」



「ふふ…好きなくせに。」



私は…久しぶりに彼の腕の中で“抱かれて”いる…―。




「そ…それは…っ」




否定…出来ない、けど…。




「…ほら。“ほんとは好きです”って顔してる。」



「///…っ!も、もうっ…イジメないで下さい…っ」



「それは無理だなぁ~…知沙をイジメていいのは俺だけだから。」


そう言ってニヤリと口角を上げた。



「///…っっ」


見上げたその顔があまりにも妖艶すぎて…何も言えなくなってしまう。



「何…?もう反論しないの…?」


聡さんは私の髪を撫でた。




反論、なんて……出来る訳ないよ…。




「……そんなの出来ない…だって……聡さんが大好きなんだもん…っ」



「知沙……俺のスイッチ押したね…?」



「え…?スイッチ…?」


聡さんが何を言っているのか、さっぱり分からない。




スイッチって…何のこと…??




「……知沙を…“めちゃめちゃに壊したくなる”スイッチ。」



「えっ!?な、何そ…っっ…」


彼は私の言葉なんて聞かずに…強引に唇を塞ぐ―。




それは、それは―…、





「んんっ…ふぅっ……んっ…」




まともに息なんて出来ないぐらい、激しく…――――。






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