隣の彼

景都side



「はあー…。」


教室に入って着席して早5分。
頭の中は椎名のことで一杯だ。



小さくて華奢な体にふわふわとした茶髪の地毛。
目は大きくて鼻はすっと通っていて薄い唇。


どっからどう見てもおばさんの遺伝子を受け継いだ可愛い容姿なんだけどあいつはことそれをちっとも理解してねえ…。



今まではクラスが被ってたから良かったものの今回は隣のクラス。


変な虫がつかないかきちんと見張っておかねえと。



「楠くんって何中からきたのー?」


「ねえ彼女いるっ?」




それにしてもさっきから女子たちがうるさい。

正直もてない方ではないと自分でも思うが俺の眼中には椎名しかいないから話しかけられても困るだけ。



中学ん時なんかおかげで俺がどれだけ男子に嫌われてたか…。



めんどくさくて反論しなかった俺も俺なんだけど。



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