【更新中】キミの声、聞かせて
「気が抜けたみたいだな」


大翔はあたしが抱き付いても怒らなかった


だって、まさか奈那に会えるなんて思ってなくて気が張ってた


心の準備が出来てなかったから。


「会えて良かったじゃん。いつかは会わなきゃいけなかったから良かったんじゃない?」


確かにいつかは会わなきゃいけなかった


でも、1人じゃ奈那に会えなかった


大翔が居てくれてから奈那に会えた


「良く頑張ったじゃん。せっかく会えたんだし今は楽しむんだ。」


大翔が居るんだ


あたしは1人じゃない


大翔から離れられない


大翔の温もりを感じたかった


「今日の樹里は甘えん坊だな。可愛いけどね」


大翔はあたしの存在を確かめるように抱きしめてくれた
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