【更新中】キミの声、聞かせて
“男嫌い”というか“人嫌い”な樹里に彼氏が居るなんて信じられなかった


でも、大翔くんにだけは気を許してる


それだけ彼は樹里の中で大きな存在なんだね。


「奈那。どうして樹里に会いに来た?」


真剣な大翔くんの目


あたしは正直に話すことにした


「どうしても今、樹里に会いたかったの」


「それには理由があるんだろ?」


「樹里の誕生日、8月10日でね。毎年お祝いしてたから。」


一緒に出掛けたりお菓子を作ってあげたり…


「本人からではないけど知り合いから聞いたから知ってる」


「それに今、会っておかないともう会えないと思ったの」


樹里に会えないなんて考えられない


だったら自分から樹里を探し出す。


後悔はしたくなかったんだ。
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