好きじゃない、はず。―ラブレター・マジック―
呼び方


次の日の朝。

あたしはゴミ袋を持ちながら学校内のゴミ捨て場に向かっていた。


さっき結衣に会ったら、思いのほか平然としていた。

普通に挨拶をしたし、普通に話もした。

あたしは心の中でホッとしていた。


少し罪悪感はあるけど……。


でも、きっと大丈夫。


「あ………」


何だか少し変な音がしてゴミ袋を見ると、袋が破れて中からゴミが飛び出していた。


「あー……もう」


ゴミ捨て場は目の前なのに。

みんなゴミを詰め込みすぎだって。

こんなゴミが大量の日に日直だなんて本当にツイてない。


あたしはその場にしゃがみこんで飛び出たゴミを中に押し込もうとした。

……が、


「あれ……」


押し込んだ力で更に穴が広がってしまった。


「あーあ……最悪」


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