紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~
「それが何?」
「えっ?」
「兄弟だから教えろって?…良牙はそれを望むのかしら?」
「あ…」
キイッ…---
誰が扉を開け屋上に来たのか、気配ですぐに分かった。
綾香は考え事をしているのか、それに全く気付いてはいないみたいだけど---
視線を横へとずらすと…
やっぱり---
「………」
「………」
お互いに目を合わる。
私はその瞳を見てニイッと笑った。
フーン…、
いつもは冷静な慎が、一体何に興奮したんだか。
ま、人の事は言えないけど。