紅Ⅱ(クレナイ)~解き放たれる鎖~
「風紀副委員長の、京極…か」
「これはこれはカイチョーさん、こんにちは~」
「こいつは俺の女だ。手を出すんじゃねぇ」
「そんなん知らんかったわ。堪忍してやぁ」
「………」
蓮の背後にいる私からでは、蓮の顔は見えない。
でも蓮からビリッとしたものを感じ、結構怒っているのがよく分かった。
それに対し京極さんの態度は、そんな蓮を全く気にする事なくヘラヘラしている。
蓮ってこの学園では結構、怖がられているはず。
それなのに京極さんの臆する事なく接してくる、この態度は素直に凄いと思った。