【完】First♡Love~すれ違う恋心~
「なぁ、早乙女。美々って、呼んでもいい…//?」
「えっ……」
あたしは戸惑った。
あたしは決めていたから。
下の名前で呼んでいい男の人は、好きになった人だけって。
「美々じゃなくて、みぃじゃ、ダメ?」

「みぃ?」
「そう!みぃ!ダメ、かな」

「いや、いいよ!じゃぁ、みぃ♪どっかで休憩しようぜ!」
「うん」

あたしを美々って呼んでくれる男の人が現れる のは、いつかな?

そう、思っていた。

かすかに、頭に中条先輩が浮かんだ──。



あたしの傍に、先輩はいつもいてくれました ね…。

まさか、あの光景を見られていたなんて…

思わなかったんです。

あなたの優しさに、甘えていました…。

先輩、ごめんなさい。
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