present~over25~
第7章
ピピピピピ



ピピピピピ



ピピピピピ


ん〜。。大きく手を伸ばす先には目覚まし時計があった。



あれ?



陸は??



ゆっくり起き上がってリビングの方を覗いても陸の姿はない。


毎朝アタシより先に目覚ましを止めて自信満々の笑顔の陸がいないとそれだけで不安になった。


「陸?」



キッチンにも洗面台にも陸はいなかった。




携帯を手に取りソファに座る。



こんな事でいちいち電話するって。。重いとか思われへんかな?



そんな事を思うとなかなか掛ける事ができない。



今のアタシは20くらいの時とは違って変に恋愛に奥手になっている。



それがいいのか悪いのか分からないけど、こういう時こうすれば嫌がられてこうすれば好かれる、そんな事を考えながら恋愛するようになっていた。




ましてこれだけ年下の陸が相手だと変に大人ぶる自分がいた。










「ただいま〜」




陸っ!!



アタシは全力で玄関へと向かう。



「何々??」




不思議そうにアタシを見る陸の手にはコンビニの袋が握られていた。


そしてアタシの背中を押して中へと入っていく。


「何買ってきたん??」






「え〜っと。。サンドウィッチとチーズバーガーと。。どっちがいい?



あとじゃ〜ん。笑」






コンドーム!!!!!



アタシはそれをジッと見たまま固まった。



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