ヤクザの家族になっちゃった!?




期待の眼差しで見つめると、

龍之介さんは少し手れたような顔をして


「行く」

って。


え、嘘でしょ…

目を見開いて驚いてたら

龍之介さんが近付いてきて

私の頭をポンポンと軽く撫でるように優しく叩いた。

そのときの表情が、

凄い愛おしそうで、

ドキドキしてしまった。


…私に送られたものだと勘違いしてしまいそうなほど、

優しくて

胸が苦しくなった。

誰を思ってその表情をしてるんだろうって考えたら

思われてる人が羨ましいとも思った。

私のこと、そう思ってくれてたらいいのにって、そう思った。



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