ヤクザの家族になっちゃった!?



「あ!そうだ!」


急に声をあげたるり。

「な、なに?」

「忘れてたよ!」

え、

「だからなにを??」

「文化祭だよ!」

ん?

文化祭?

「二週間後、文化祭!!!」


え。


近い

近すぎませんか?

そんな一代行事近いのに忘れるものなの、

「るり、大丈夫?」

頭…って意味でいったんだけど、

「大丈夫じゃないよ!
私、着る服用意してない!」


…いや、そっちの意味じゃないんだけどな。

「ってゆうか、着る服って自分で用意するものなの?」

「うん、いらない服とか使って作ってって言われた」

「あ、るりが当番なんだ?」

「ううん。当番ってゆうより、ホールの人全員!」

「そっかぁ、大変だね。

手伝ってあげようか?」

「え?

和泉は作り終わったの!?」

すごい驚いた様子で聞いてきたるり。

作るもなにも


「私ホールじゃないでしょ?」


係りなんて決めた覚えないもん

「何いってんの!

和泉がでなきゃ誰が出るのよ!

和泉はホールだよ!」

え、ほんとにいってる?

嘘でしょ…

「私いらない洋服なんてないよ?」

「んー、それなら私のあげるから!

私のと一緒につくって?」


…あ、

それが目当てね、

つくってほしいってことね、

まぁ、洋服もらえるのはありがたいけど…

「どんな服着るの?」

「んー!猫!」


…え、


猫?


猫耳ってことかな?

それとも猫の着ぐるみ?


「猫のねー、色々!」

意味わかんないかなー、

「例えば?」

「えー、メイドとか?」


…メイドですか…


それは無理だな、

よし、大変だろうけど

着ぐるみで…、

何て考えてたら

クラス委員長登場。


「文化祭の件ですが…」


お?

タイミングいいねぇ

何て考えてた…ら、


「被服係をつくって、

その人たちが服を作ることになりました!

っことで、ホールでも厨房でもない人

被服ががりでー」


それだけいって去ってく

うそ、

クラスざわついてますけど?

そんな軽いのりでいいの?

まぁでも、作らなくていいならラッキー

何て思ってたのに…


「服なんて作ったことないよ!」

「俺だってレシピもなしに作れないよ!」

って、被服係と厨房係がいってる。


…てゆうか、このクラス何するの…

「ねーねー、和泉裁縫と料理得意だよね?」

急にふってくるるり。

「え、あ、うん。」

不意に返事をして、

しまったと思った
< 190 / 257 >

この作品をシェア

pagetop