ヤクザの家族になっちゃった!?


彼女とはそれ以上話さず、

私は彼女が帰るまで厨房で仕事をした。


こんな避けるようなことして、

それこそ子供だよね。

そんなこと思いながらも、

だからといって話を聞いてたら…って考えて、

自分のやったことを正当化する。

ずるいんだよ。

私は…。


忙しい一日を終え、

後夜祭に出るみんなは

私の心の中とは違い、

嬉しそうに、幸せそうにしてた。

そんな中でキャンプファイアーが始まる。

この行事は特別クラスも一般クラスも関係なく、

お互いの校舎の真ん中で開催される。


もちろん、一般の生徒と特別の生徒との冷戦が始まってるところは多々ある。

けど、その一方で、

普段会えないお互いのクラスの人たちに告白して、

つきあったり、振られたり。

色々だけど、

幸せそうにしてる人たちもいる。


その中にはるりと大河も。


なんだかんだ言いながらるりは大河のこと大好きで、

他の人が話してると

間に割り込んで

「私のだから」

と一言。

羨ましいよ。

るりのそうゆうところ。


私もできることならやりたい。

やりたかった。

お昼、

間に割り込んで、


『龍之介さんは私の彼氏です』

そう、いってやりたかった。

けどできないのは、

私の度胸がないから。

幻滅されるのが怖いから。

ただ、逃げただけ。

なにしてるんだろ、私…。

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