ヤクザの家族になっちゃった!?


ピークが過ぎたのか、購買は思った以上にすいてて、

すんなり買えた。

私はるりの好きなレモンティを買う。

竜も、大河のやつを買ったみたい。

なんだかんだ、好きなもの覚えてるもんよね。

いやぁ、でも…

自分のがなかなか決まらない…。

お茶もいいけど、炭酸も飲みたいし…。


「…うーん、、、」


なんて悩んでたら、

「早くしろよ」

って声が後ろから聞こえたので、

「あー、竜、先に戻ってていいよ」

って自販機を見ながら声をかけたら、

「え、なんのこと?」

って返ってきたので、慌てて後ろを振り返る。


後ろには、スーツを着た、男の人がたってた。

髪はしっかりとオールバックにされてて、

少し釣り上がったような眼鏡をしてる男の人。


…なんか、さ。

ものすごく似てるんですよ。

いや、サラリーマンっていってたしな、

ここにいるわけないよね。

うん。

私はそう自己解決して、

急いでお茶を買い、購買を出た。

…ってゆうか…。

「今の人、先生?」

「ん?あぁ。数学の担当だよ。草薙先生。」

…草薙、


いや、まさか…ねぇ。

だって、龍之介さんなら今仕事中なはずだし、

まず、学校の先生じゃないし…。

同じ名前なだけでしょ。

私はまた、自己解決をして、

急いで屋上へ戻った。

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