ヤクザの家族になっちゃった!?


保健室へたどり着くと、

私は大きく深呼吸して

思いきって扉を開けた


ガラガラガラ

静かな部屋に鳴り響く扉のおと。


中にいたのは

洋服を着てる二人だった。

私は黙ってるりに近付く。

るりは少し驚いたような口調で

「いずみ…?」

私の名前を呼んだ。

竜はなにかを察したように黙っていた。


きっと、私のこと雰囲気で二人は察したんだろうね。


でも私はその空気を捨てず、


二人に問いかける

「…二人はどんな関係なの?」

ここから聞いたのは多分

まだ信じられないから。

だから私は

ほとんどない期待をかけて…


でも、その期待もさっさと飛び散った

竜の言葉で…

「俺たちは単なる幼なじみなんかじゃないよ。

一番近いセフレのようなものだよ」

セフレ…

やっぱりそうなのね。

覚悟はできてた。

でも、やっぱり本人から言われると辛い


うそでもいいから違うといってほしかった

と思ってしまう私と

うそはつかれたくない

と思ってしまう私が両方いたのにも困惑してる。


なんでこんなに矛盾してるんだろう、

なんて考えつつも、

私はるりに問いかける

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