君の明日は、私の明日



「恋っつーのは……頭で見抜くんじゃねぇよ…心で見抜くんだ…」



「そんなこと言わないでよ………図星って辛いんだよ?」



そう…図星だった……



頭では昴のこと好きなるって言ってるけど……

心では…昴よりも…千尋のことが……



頭の言っていることと心が言っていることが…全く違うんだ



「はは、まあ、そういうわけでさ?俺はここでお前を支えてやっからさ……」




「……ありがとう…勇気が出たら……私……みんなのとこに戻るよ……今は無理かもだけどね……だから……それまで……あいみってよんで……今の私にまなみって呼ばれる資格…ないからっ……全てが元通りになったら……また…まなみって呼んで…」



私は健の胸に顔を隠した。


細いけど筋肉がしっかりとついている綺麗な体と…綺麗な顔立ち…


千尋は、お兄ちゃんに似たんだねー……


健にいちゃんに…



優しいとこもー……



「あぁ……あいみ……」

< 189 / 285 >

この作品をシェア

pagetop