君の明日は、私の明日



*


「おーい、乃愛ぁー栄華ぁー」



この声……


教室はメチャクチャ騒いでうるさい。


そして廊下から私達を呼ぶ声…


ドアがしまってても分かる…




「深尋の声……しなかった?」



私は栄華に聞いて見た



栄華はにっこりと微笑んで…


「誰かさんに会いにきたぁ」


と言った。



なに…?!


ていうか、栄華なんか、楽しんでない?!




ガラッ..ーー


「乃愛ぁ~栄華ぁ~!!!!!!はぁはぁ…」



勢いよく教室のドアが開いた。



そこには、耳にまで届きそうなデカイ笑顔で息を切らした深尋がいた





「な、深尋ぉ?!?!」



「ーほらね、未来の王子様が来たよ、乃愛」


「未来の王子様ってなによ!!」



私は栄華にツッコミをいれる。
< 64 / 285 >

この作品をシェア

pagetop