大人のEach Love


「君…。だ、大学の時から何の素振りも
感じさせなかったのに?
私を好きだって信じろと?」


「大学は、佐田先輩がいましたし。
招待状を受け取るまでは、春美さんと…。
だから、半分諦めてたんですよ。」


「諦めちゃうような恋なんじゃないの?」


「好きな人が幸せなら、いいんです。」


「私、自分の事を【僕】っていう人、嫌。」


「【俺】にします。」


「君も私に【下げられ】ちゃうかもよ?」


「大丈夫。俺、勝手に上がりますから!」


「バカね。テンションの話じゃないわよ。
…ふ、ふふっ。」


「あー!春美さん、笑ってくれた!」


そんな事くらいで喜ぶ君を見ていると、
何だか大丈夫かもって思えてしまう、不思議。


まぁ、付き合う云々はさておき

花子達の様に、新しい一歩を踏み出そう。


しばらくは、この子を苛めて遊ぶのも


悪くないかもしれない…



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