【完】わたしを、まじめと呼ばないで!!?

「槇津くんが、頑張ってたこと

スノボーが、凄く好きだったこと

周りに気を使えて優しいこと・・・

だから、悔しいの


そんなこと、言うのが」


「なにが分かるんだよ。

たしかに、頑張ったよ。

でもな、関係ねぇって気づいたんだよ

やってたこと、全て

たった、一度の怪我で無駄になったんだよ。

だいたい、優しい?

なにをみて言ってんだよ。」


「無駄じゃない!」

「!」


「無駄じゃない。

分かってるんでしょ?

楽しかった思いがまだ残ってるって

大事な思い出だって。」


「ああ。

綺麗な思い出だな。」


< 183 / 221 >

この作品をシェア

pagetop