可愛いあの人は高校生
苦しみ
次の日からあたしは1人暮らしをすることになった。

仕事に就こうにも、妊娠4ヶ月だなんてどこも雇ってくれる訳がなかった。
あたしは今まで貯めてきたお金で、1人で生活していくしかなかったのだ。


最初のうちは楽しんでやっていたが、月日が経つにつれてあたしの心はすさんでいった。
今日が何日なのか、何曜日なのかもわからずにただただ過ぎる時間。
あたしはそれと戦わなければならないのだ。



あたしは親にも妊娠したことを言ってなかった。
生徒との子供だなんて、到底言えるわけがなかった。


だから、頼れるのは自分1人。
1人で生きていかなきゃ・・・・。




そう思ってしだいに重くなる体を支えて生きていくことを強く決心した。


< 20 / 98 >

この作品をシェア

pagetop