444
「これって・・・」
手紙なんかじゃない・・・。
遺書って書いてあるし。
ノートを持つ手に力が入っていた。
友利子は両手を合わせてうれしそう。
「守からの手紙。ほら、死んでないでしょう?一周忌なんて必要なかったのよ。あの子、死んでなんかないの」
「・・・こいつ、やべーよ。おい、帰ろうぜ」
そう言って健治が部屋から去ろうとするのを、友利子は引き止める。
「あら、あなた。この手紙の文字数知ってるのかしら?」
「なっ・・・・・・」
驚いた顔をして健治が振り返る。
「444文字」
「・・・んだと」
健治の顔に恐怖が映るのを確認すると、友利子は、
「キャハハハ」
と、少女のような声を出して爆笑した。
手紙なんかじゃない・・・。
遺書って書いてあるし。
ノートを持つ手に力が入っていた。
友利子は両手を合わせてうれしそう。
「守からの手紙。ほら、死んでないでしょう?一周忌なんて必要なかったのよ。あの子、死んでなんかないの」
「・・・こいつ、やべーよ。おい、帰ろうぜ」
そう言って健治が部屋から去ろうとするのを、友利子は引き止める。
「あら、あなた。この手紙の文字数知ってるのかしら?」
「なっ・・・・・・」
驚いた顔をして健治が振り返る。
「444文字」
「・・・んだと」
健治の顔に恐怖が映るのを確認すると、友利子は、
「キャハハハ」
と、少女のような声を出して爆笑した。