僕のonly princess


私の言葉を聞いて、声を上げたエミリちゃんに笑いかけて、私は続ける。


「それでも薫くんは私を好きだと言ってくれるから。その気持ちの大きなも深さもすごくよくわかったから、私はたとえ誰に何を言われてもこれからも薫くんのそばにいる。だから……エミリちゃんが薫くんのことを好きでも、私は薫くんを譲ることはできないの」


真っ直ぐにエミリちゃんを見つめて、私は思っていることを全部曝け出すように言葉にした。
エミリちゃんは目を丸くしてそれを聞いていた。
そして、言い切った私を同じように真剣な顔で見つめ返すと、次の瞬間、ぷっと噴出した。


思いがけないエミリちゃんの反応に今度は私が目を丸くする。
そんな私にエミリちゃんはひとしきり笑うと、ふぅーっと長い溜息を吐いてにっこりと笑った。


「薫くんにも結花にも参ったわ。二人ともどれだけお互いのことが好きなの?ホント、まったく他人が入り込む隙間がないね」


少し呆れたような声で言ったエミリちそゃんは、どこか吹っ切れたようなすっきりした顔をしていた。


「昨日はあんな風に言ったけど、結花は薫くんとお似合いだよ。きっと結花だから薫くんはあんな風に笑えるんだよね。すっごく羨ましくて、ちょっと悔しいけど、薫くんのことはすっぱり諦める!だから……結花、もう一度私と友達になってくれない?」


「エミリちゃん……ありがとう!私もエミリちゃんとこれからもお友達でいたい。よろしくお願いします」


嬉しくて、つい少し大きな声で笑顔を見せる私にエミリちゃんは、泣き笑いのように顔をくしゃっと歪めて『ありがとう』と呟いた。


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