永遠なんてない。

京ちゃんは、自分の席に座った。

私は、まだドキドキする心臓を落ち着かせながら京ちゃんの後ろ姿を見る。


「京也、昨日なんで来なかったのよ?」


しばらくして、京ちゃんの席に1人の女の子がやって来た。


この子…どこかで…。


「ごめん、昨日も自主練してて」


京ちゃんは、彼女と親しそうに話している。


切れ長の目に、黒髪…。


あ!前に、バスケ見に行った時、怒られた人だ。


同じクラスだったんだぁ。


「また?あんまりバスケバスケ言ってないで、ちゃんと勉強もしなよ」


「ちゃんとしてるよ」


「なら良いけど」


彼女は、呆れたように言うと京ちゃんから離れた。


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