明日晴れたら、

汐浬






『…あの、大丈夫ですか?』



今でも忘れない、悠弦くんとの出会い。


私は、悠弦くんに一目惚れした。









ーーー入学して間もないある日の放課後。


担任の先生に大量の資料を渡されて、資料室に運ぶよう頼まれた。



この仕事をしっかりやらなきゃ、という気持ちのほうが大きかった私は、資料室が一体どこにあるのか聞きそびれてしまった。




…と、とにかく探さなきゃ。


そう思いながら、大量の資料両腕に歩き回る。






…けど、それらしい場所が見つかる気配もなく、気が遠くなる。



ーーーその時、



「…あの、大丈夫ですか?」

「っ!」


資料の向こうからいきなり聞こえた声にびっくりして、危うく資料の山をばらまきそうになった。



「これ、半分持ちますね」


その声と同時に、腕から重さがふっとなくなり、軽くなった。



< 225 / 244 >

この作品をシェア

pagetop