明日晴れたら、





「っ、」



……そうだよ、私と南くんは友達。それ以外のなんにでもない。

本当のことなのに……。





……どうしてこんなに、苦しいの…?




私はなんとか笑顔を取り繕って頷いた。







「じゃあ、また夏休み明けだね」

「はい…。ありがとうございました」

「うん。じゃあね」


南くんは笑顔を残して帰っていった。




私は南くんの背中が見えなくなっても、ずっと家の前でぼーっと立っていた。





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