好きにさせた責任とってくれる?


決められずにどんどん日が過ぎていき、桐生くんの誕生日までは一週間を切ってしまっている。



ちなみに桐生くんの誕生日は10月15日。



「時間がないよー」



もう半べその私。



「って言われてもねー、プレゼントくらいは自分で考えなさいよ」



「そう言わずに!一緒に考えてください、沙耶様!」



顔の前で手を合わせながら必死にアピールをする。



どうか、見捨てないで沙耶様!



「はいはい、わかったから!顔上げなさいよ」




そう言われて、うるうるとした目のまま顔を上げる。



そんな私を見て、沙耶ねぇは静かにため息をついた。



「でも、1つ。アイツが受け取ってくれるなんて保証はないわよ?」

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