好きにさせた責任とってくれる?


「もしかして……沢城さんって」



「…っ?」



その目はあの日と同じ目。



「……いや、なんでもない」



「麦わら帽子」



「え?」



「覚えてませんか?まだ幼い日、近くの公園で桐生くんは私を助けてくれた」



まだ小さくて、力もまだ弱い男の子。



それでも必死に手を伸ばして私を助け出してくれた。



麦わら帽子は……



「その時のお礼に…」



「やっと見つけた、麦わら帽子の女の子」



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