ねぇ、先生。

加地くん side



こんな風に白城と2人になることは、転校してきて初めてだった。

いつも話すのは教室だったし、2人じゃなきゃ出来ない話があるわけでもない。

だけど、ふと思い出した。

「白城って咲良のこと好きなんだよな?」

そういえば、咲良がいると出来ない話があるじゃん。1つだけ。


「えっ……何だよ急に」

あからさまに動揺した白城は、俺から目をそらしてそっぽを向く。

「そんなに分かりやすい反応されると、答え聞かなくても分かるって。」

まぁ、初めから聞かなくても何となく分かってはいたけど。


まだ少ししかここにいないけど、こいつが普通にモテるやつだってことは分かった。だからそんなやつが好きになる咲良がどんなやつなのか気になった。

フォークダンスでペアになったのはほんとに偶然で、白城に申し訳ないと思ってしまった。

1つズレれば白城は咲良とペアだったのにって。

でも白城はそんなこと気にしてなくて、むしろノリノリでフォークダンスを踊ってて。改めて意味分かんねぇと思った。

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