個人的事情につき“休暇をいただきます”

散々焦らされて、弄られて。

やっと与えてくれた刺激はまたもや想像以上。

ホントにもう、壊れてしまいます…。





「も…無理…です…。…動けま、せん…」





明日…有給、貰えませんか…?

息も絶え絶え。

出しすぎで枯れてカサカサになってしまった声で。

第3ラウンドの用意をしていた課長に訴えかけると。

課長からは。





「有給とったって、同じだろ?…一日中抱いて抱いて…抱き潰してやる」





ニヤリ、と。

背筋が凍るような真っ黒い微笑みと一緒に。

恐ろしい言葉を頂きました…。





「…もう、無理です…」

「少し前に“覚悟してる”って、言ったのはどこのどいつだ」

「こんな激しいとは思っていませんでした」

「…こんなの慣らしにもならねぇ」

「…っ!?」





でも、そんな逃げ出したくなるような言葉とは正反対に。

私を抱きしめる腕は凄く温かくて、優しかった。




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