個人的事情につき“休暇をいただきます”

会社を出る前にレストルームに寄り、香水を一吹きさせた。

軽すぎず甘すぎずのお気に入りの香りが、私に降りかかる。





計画はこうだ。

待ち合わせをしたお店はお酒が飲めるのは確認済み。

課長より先にお店でお酒を飲みながら待つ。

そして。

後から課長が来たら“待ってる間に飲みすぎちゃいました”って感じで酔いすぎたふり。

さらに。

足元フラフラな私を課長は(仕方なしでも)自分の家に連れて帰る。

そこから先は…自己規制、ということで。

私の知らない課長は見れるんだろうか。





「…よしっ!!」





鏡の中の自分にも気合いを入れて。

私は課長を待つべく、待ち合わせのお店へとむかった。





…課長!!

今夜の私はいつもと違います。

今夜こそ、私は本当の意味で課長の彼女になれるように…頑張ります!!




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