姫☆組 (姫シリーズVol.1) 【完】
「あーゴメン! ゴメン!!」とやっと笑いがおさまった龍馬も潤也の方へ向きなおす

「とりあいずさ~ 姫花って一度言い出したら何言っても聞かないじゃん? だから姫花を説得ってのはムリだよね」と大吾

「わかりきったこというなよ」とため息を漏らす潤也

「だから、周りから仕掛けるんだって!」と大吾

「?????」全く大吾の言ってるとこが理解できない潤也と龍馬

「たとえばさ~ 普通科のウリって完璧な学習環境なんでしょ? それを壊すとか?」

「どうやって?」

「簡単! オレらが可能な限り姫花に会いに行く!!」

とさも名案!のような自信満々の表情の大吾

「はぁ? 」

「オレ達だって、だてに芸能人やってねぇし、行けば少しは騒いでくれる子もいるでしょ? 騒がれたら、完璧な学習空間って崩れないかな?」

「!!!」思わず顔を見合わす潤也と龍馬

「おっ前!! 最高!! あったまいい!!」と大吾の首に腕を回し、そのまま頭をグシャグシャにする潤也

「ちょ・・ちょっと!! せっかくセットしたのに~」

と慌てる大吾はそのまま「コレー直して~」とスタイリストさんの方へ行ってしまった

「大吾ってさぁ・・・こういう事に関しては頭がまわるよなぁ・・」と関心しながら大吾の後姿を目で追う龍馬


うんうん・・と潤也も首をタテに何度もふっていた

「じゃあ、とりあいず、りんと賢次に電話しておくわ。今日から作戦開始な!」

と話がまとまったところで、タイミングよく、潤也はカメラマンに呼ばれて行った



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