姫☆組 (姫シリーズVol.1) 【完】
しばらくすると、ミックスナッツとビールが二人の前に置かれた

いつもは、アリもそのままカウンターの中に立ち、会話に混ざるのだが、今日は、そのまま奥へ引っ込んだ

「じゃ、乾杯しようか」と日向はグラスを持った

「はい」と姫花のグラスを持ち、二人は軽くグラスを合わせた

「はぁ~」一口飲んで大きくため息を吐く日向

「日向先輩、なんかおじさんみたいですよ?」

「そう? 」

「かなり・・」

「そっかぁ~ ねえ、前から気になっていたんだけど、その先輩っていうのそろそろ外さない?」

「なんでですか?」

「だって、俺等学校の先輩・後輩で出会ったわけじゃないしさ。ガクの友達ってのが初対面でしょ?」

「まぁ・・どうですけど・・」

「だから、先輩はさぁ・・そういう呼び方されるの慣れてないし・・」

「じゃあ、日向さんって呼びますね♪」

「そうしてくれるとありがたい」

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