大好きな君の。



幸せを願うだけじゃ、好きって思うだけじゃ、満たされなかった。



私は優哉さんが好き。




優哉さんの隣にいるのは私じゃないと嫌だ。




優哉さんは、はーっと大きなため息をついた。






「朋ちゃんさ、3月24日のこと覚えてる?」






忘れもしない、3月24日。


星の綺麗な夜。



お父さんとお母さんの命日。






「俺の父親さ、トラックの運転手で事故にあって死んだんだよね。
それも俺の父親が原因で、居眠り運転。
ぶつかった相手は三人家族でそのうち2人が即死」





私とまるで真逆のその話。






「朋ちゃんの両親を殺したのは、俺の父親だよ」




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