大好きな君の。







『 可哀想な娘。 』






 近所の人も、先生も、友達だってそんな目で私を見た。







 何度、生き残ったことを後悔しただろうか。


 何度、神様を、運命を、恨んだだろうか。











 車で1時間くらい離れた、父の両親の家に引っ越すことが決まった。










 もう、私に、希望なんて、なにもない。



















 中2の3月。それは、







 何もかもを失った瞬間でもあり、








 そして、私たちの出逢う瞬間でもあった。









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