【短編】恋愛妄想症候群
「恋をしない!?」


大きくて、五月蝿い声で言う幸村。

マジうるせー……


「悪いかよ?」


「お前モテるのにもったいねぇぞっ!!」


もったいない??

恋なんてしてる時間の方がもったいない気がする。


「お前が好きだって奴、学年でも何人いるか……」


そう言いながら、周りを見渡す幸村。

それにつられて、俺も見渡す。


「ふんっ……」

鼻で笑い、席を立った。



俺のことを好きだとか、知ったこっちゃねー。

そんなこと、勝手にされて困る。


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