茉莉花の少女
 なんとなく興味があって部屋の中を見渡す。

 部屋の中に並んでいるのは本ばかりだった。

 学校の教科書もあれば、大学の専門書らしきものもある。

 理科系の難しそうに感じるものもだ。

 あの兄のものなのかもしれないが、興味がないと部屋にはおかないだろう。

 彼女は大学に行かないと言っていたのに、どうしてこんな専門書が多いのだろう。

 三田の言うようにお嬢様なら、学費とかは関係ないだろうし。
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