言葉にできない。
戸惑い


連れて来られた場所は、この辺りでは一流とされるホテル。


煌びやかな世界の中にポツンと取り残された、醜いアヒルの子。



…それが今のあたし。



東條さんは会場に着くなり連れ去られてしまって、人混みの中、姿すら見えない。


ポツンとひとり、壁際で佇む。


さっき買ってもらったばかりの薄ピンクのバレエシューズをボンヤリと眺めていた。


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