明日、別れましょう
唇を尖らせた彼が眉間にシワを寄せて、あたしに手招きする。
え。なんで爽汰がここに居るわけ!?
びっくりして目を見開く。
寄って行こうと思ったけど──野村の顔が頭をかすめて、足を前へ出すことは出来なかった。
「藍羅、なにやってんの。おいで」
彼が、もう一度あたしの名前を呼ぶ。
……なんでそんな不機嫌そうなの?
昨日の今日で、バレてるわけない、はず……なんだけど。でも、何か怒ってる?