ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛

「で、それがこの前のこととどう関係が？」

「え！？あ、えと…と、とにかく、青井くんのことが嫌だってわけじゃないってこと」



本当は、特別じゃない自分にがっかりして、悲しいと感じてしまった。

けれどその本音は飲み込んで、無理矢理に話をまとめた私に彼はいまいち腑に落ちなそうにしながらも、「そう」と頷く。



「…ならそれでいいけど、もうこうやって心配かけるのやめてよね」

「すみません…でも、そんなに心配してくれたの？」

「当然でしょ。…あー、心配した。謝られても許せないくらい心配した」

「え！？そんなに！？」

「うん。だから、安心させてよ」

「へ？どうやって？」



その言葉の意味をたずねたその時、袖を引っ張っていた私の腕をぐいっと引き、彼は私をぎゅっと抱き締めた。