ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「…でも確かに、いいなぁとは思うよね」
「?何を」
「好きな人がいる、って。やる気も出るし毎日にハリも出るし…」
「…ってことは今好きな人もいないんだ」
「うっ…」
ついこぼした一言を見逃すことなく、彼は眉ひとつ動かさず痛い所をズバッと突く。
「そ、そういう青井くんは?」
「え?」
「好きな人、とか」
そんな彼に反論するように問いかけた。すると返ってきたのは、言葉ではなくその視線ひとつ。
じっ、とこちらを見つめるその目は、お互い同じように椅子に座っていても少し高い位置にある。
何が言いたいのか、読み取ることのできない落ち着いた瞳に思わず会話は途切れ、彼は否定も肯定もすることなく視線をパソコンへ向け仕事を始めてしまう。