愛を知らないあなたに
なんなんだ。


その疑問は次の一瞬、なくなった。





「あたしの着物、くっさー!!!!!!」



―――あぁ、成程。




「そういえば随分長い間、同じ着物だったな。」


「そ、そそそ、そうなんですよこここ琥珀様!!!」



なぜその返事でそこまでどもるのか。

やはり変だ。



「生贄。お前、最近変だが、どうした?」


「そ、そそそそそ、そんなことありりませぬ!」



いや、そんなことあるだろう。


「タマ、何か知っているか?」


「あー、リンねー気付いたんだよー。

琥珀のことがす「ずめって可愛いよね!すずめ!!!」




・・・・・・・・すずめ?



なにやらタマは大爆笑していて、生贄はそんなタマを睨んでいる。





なぜ、すずめ?


目を細めた俺に、生贄はぶんぶん首を振った。




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