愛を知らないあなたに
ハテナマークを浮かべつつ、裾の方に視線を向ければ。




「おはよー」



・・・・・・なんか、可愛らしい女の子がいた。



白い着物に黄色の帯。

可愛らしいおかっぱ頭の女の子だ。


歳は5,6歳ぐらいだと思う。



ふにゃりと笑った顔があたしの心をぎゅっと掴んだ。


可愛いっ!!!



「おはよう!」


「うむー」


挨拶を返せば、満足そうに頷いた。



うわわわわ!可愛すぎるよぉ・・・。


とか思ったところで、ん?と首を傾げた。




そういや、なんでこの神社に女の子がいんの?





・・・・・・・・・・・・・ま、まさか・・・



「あなた、前の生贄なんじゃ・・・」


「ちがうよー」



あっさり否定されました。




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