ずっと、きみと一緒に(仮)


「ねえねえ」


いきなり声をかけられてビクッとする。
しかもタメ語かい!


「なに?」


少し顔が引きつったけど気を取り直して返事をする。
けど、次の言葉にさらに顔が引きつった。


「迷子なの?ママは?」

「ちっちゃーい!かわい~」

「小学生?どこから来たの?」


……え。


高校の制服、着てるよ!?


「ちが、わたしは-----」


必死に抗議してみるが、お姉さん方はまるで耳に入ってないらしく。
強引にわたしを引っ張り始めた。


「あたしたちも一緒に、ママ探してあげるからね!」


必要ありません!
まずわたしの話を聞いてください!!!


「待って、あの……っ」

「あ、きみは何歳かなー?」


……だから、わたしは-------!


「れっきとした、高校2年生ですーーっ!!!」


< 2 / 10 >

この作品をシェア

pagetop