嘘つきは恋のはじまり




『じゃあお前は今日から...俺の女な?』



『....わ、分かった...で、でも!!絶対あたしの秘密、バラさないって約束できるっ!?』




一条をグッと突き放す



『...あ?ちげーだろ。"バラさないでください"だろ?咲菜』



は、はあぁぁ!?!?


前言撤回!!これのどこが王子な訳!?


ただの鬼畜で、意地悪な奴じゃん!!






『ふざけんなこの変態っ!!あんたなんかキライッ!!』



そう叫ぶ私だけど―――――――――





『お前が楽しい学校生活を送れるかは、全部俺にかかってんだぜ?俺の言う事は何でも聞いた方が身のためだぜ』




目の前のコイツは余裕たっぷりの笑顔を見せてる





『~~~っ!!!』



悔しさで拳をプルプルと震わせる




『俺の事は一条様かご主人様、奏太か、好きな方で呼べ』



『一条で』






『......』



なんでコイツの事、名前で呼ばなくちゃいけないのよ!!!



あたしは絶対認めないっ!!



コイツの女だなんて!!
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