高嶺の華
一ノ瀬 昴

*昴Side*

今日突然に親父にVeanasに連れて行くと言われた。

最初はぜってぇいかねぇって言ってたのに俺は、

親父の言葉で言って見るのも悪くねぇと思った。


「いいじゃねぇか。お前姫來羅って知ってるか?」

姫來羅・・・?

確か歌舞伎町のキャバクラNo.1で夜の女王。

「その子ともう一人莉璃華って子がいるんだけどよ、二人とも超美人でな」

莉璃華…歌舞伎町のキャバクラNo.2で夜の王女。

「だからなんだよ」

「姫來羅は超お前のタイプだぞ。絶世の美女で恋を知らない。ありゃ多分処女だぜ」

処女ねぇ…。


「ママから聞いたんだけどよ、姫來羅、今まで告白してきた男誰一人相手にしなかったんだと」

「へぇー」

思わずニヤリと口角が上がる。


始めてだ。

女に関して興味を持つのは。


見るだけ見るのも悪くねぇな。


「行く」


すると、親父はよっしゃと言いながらガッツポーズをして部屋へ戻った。



*昴Side END*
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