いちごパンツのポートレート
「これが私が夢に見た内容で、全てが『ノンフィクション』です。
でも学に食い意地が張ってるって思われたくないから…
ホントは内緒にしておきたかったんだけどね」と苦笑いで話し終えた。
笑いながら私の話しを聞いていた学は…
「舞衣らしくて可愛いとは思ったけど…食い意地が張ってるとは思わないよ」
愛おしそうに私の顔を見ながら不意に…
「俺はやっぱり好きなモノは後から食べる派だな…」って言い直した。
「舞衣が十分に熟成するまでじっくり待っただろ?」
ニヤって笑いながら私の体に覆い被さってくる。
「私は発酵食品じゃありません」プイと顔をそむけるけれど…
私も何だか可笑しくなって笑い声が零れ落ちる。
二人して笑い合った後…
目を閉じた舞衣は学の優しい口づけに体が急速に熱を帯びるのを感じた。
そしてこの夜も…
(自称)好きなモノは後から食べる派の学に美味しく食べられた…舞衣
(おわり)