私、嘘告されたらしいです
授業が終わると、すぐさやかたちの所に行こうとするはずだった。
「佐々木さん!宮本が呼んでるよー」
まさかの宮本くんに呼ばれてしまい、宮本くんのもとに向かう。
その光景を面白がってか、にやにやしながらこっちを見ている2人を無視しながら。
「えっと、なに?」
「今日、一緒に帰んない?」
ちょっと、うつむき加減できいてくる。
そんな、宮本くんに
「ごめん、無理」
即答してみた。
口をポカンと開きっぱなしの宮本くんの口を手で塞ぎたくなったけど、まあそこもスルーで。
「あ、そっか…ごめんな」
「ううん、こっちこそごめん」
居づらい空気を作ってしまった。
というわけで、Uターンをした。