.*涙空*.

*あの日*

ペンキを塗ったような澄み渡った青。
そんな空の下、僕等は笑いあっていた…


あれは5才の時…あの原っぱで…3人で遊んでたときだった。



「しょーーおーー!さんにんでしゃしんとろーよー」


「うーーん!……っ…と!できた!」


「しょーお!なにやってるんだよー!」


「じゃん!ずっといっしょのしるし!」


「すっごーーーい!!」


「さすがしょう!すごいなぁ!」


翔は、5才ながらめちゃくちゃ器用で
よくそこらへんの草とか花でいろいろ
作ってくれた。



あの時は柚に花のかんむり、俺と翔に
草のブローチを作ってくれた。



俺たちはそれぞれ翔が作ってくれたのをつけて写真を撮った。



俺の実家が写真屋で、よく3人で写真を撮ってた。


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